「黄砂に吹かれて」
ラブソングとは基本的に片想いである、と思い込んでいるのは筆者だけかもしれませんが、中島みゆきの曲はその基本に忠実であるかのようで、少なくとも電車の中でいちゃついているような歌はこの先も絶対に出てこないだろうと、安心?して聴くことができます。
「黄砂に吹かれて」ですが、両想いだとか幸福であるとは到底思えない曲ですが、片想いという単色で塗りつぶされているわけでもなく、相当複雑な色合いを持っているように思えます。それこそ黄砂の中の蜃気楼のごとく、自他ともに朧げな影になってさ迷っているようで、何を求めているのか、何処へ行こうとしているかよく解らない、と思いました。
きっと聴く人によって解釈がかなり異なる曲だと思います。多分、「あなた」とは幸せになれない、という前提を下地に砂を以って描いたような、そういう微妙な反射と儚さを持った曲なのだと思いました。

コメント