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2008年5月 4日 (日)

「それ以上言わないで」

穏やかな中に殺気あり、と書いたらまんまですが、「殺したかった」という歌詞が衝撃的で、それでいて諦念感というべき静謐があふれる不思議な曲です。

「殺したかった」は逆説もしくは音楽的表現であって、本当は命より心を欲しているということは理解できますが、そこまで好きなら諦めずにもっと足掻いてみたら、などと筆者は思ってしまいます。
或いはこれは諦めたが故に出てくる感慨であって、想念の上での遊戯というか、言ってしまえば過激で刺激的ながらも一種の愚痴に過ぎないようにも思えます。

多分後者が解釈としては妥当で、この曲は何がなんでも貴方が好き、という曲ではなくてまさに終わりを迎えるにあたって観念するその瞬間の葛藤を捉えた曲なのだと思います。
諦めという無常観のベースの中に、それと全く矛盾する「殺したかった」という究極の独占欲が想起する、静かな池に石を投げ込んだその一瞬の波紋と揺らぎを描いた曲のように思います。

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