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2007年6月10日 (日)

「あわせ鏡」

敢えて中途半端という言葉を使うことを許して頂きたい。この曲は中途半端にポップであり、中途半端にお洒落であり、中途半端に蓮葉で、中途半端に泥臭く、それらの中途半端さが堪らないようなリアリティを生み、とびきりにネガティブである、と思いました。

この中途半端な印象はこの曲が独り言という形式をとっていることから来ているように思います。
ただ浮かんで消える感情を言葉にしたような構成で、独り言であるからにはそれら一つ一つの感情を削って整合させ、他人がわかるような結論に纏める作業は必要ありません。
半端でいびつなままの感情は内臓のようなリアリティを持ち、聞く側をいたたまれないような気持ちにさせます。
また、これらの感情は独り言ゆえに発散することも解決することもなく、ただ自己内でひたすら反射するだけのことで、それをどれほど繰り返そうともあくまで自己内の出来事であって、自己だけで完結する事柄です。

完結はすれど完成せず、ある意味で救いようのないネガティブさが、聴く側を戦慄させる曲だと思いました。

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コメント

中島みゆきだけでなく音楽そのものの超初心者である私にはこの詞が衝撃的で新鮮でした。””袖のほつれたシャツは嫌いなの。あたい似合うから””
まさに爆弾フレーズ。寂れた枯れた重い歌唱力とマッチして、驚きました。何という歌詞、何というメロディー。いっぺんに中島みゆきの魔力に嵌ってしまいました。音楽初心者には衝撃が強すぎたかもしれません。

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