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2006年8月12日 (土)

「ホームにて」

静かな演奏で歌を十分に聴くことができる曲です。こういう曲を聴くと「このひと歌上手いなあ」という身も蓋も無い素人の感想が湧いてきて、特に他に言うことも無いような気がします。

故郷に帰れる人達を羨みながら望郷の思いを綴っていますが、結局のところ帰れないのは何故でしょうか。「走り出せば間に合うだろう」と言っているので物理的な理由で帰れないのではなく、「かざり荷物」や「ネオンライト」にしがらみがあって帰れないということでしょう。

この歌は「帰る」という選択肢を自分の意思で切っているように聞こえました。故郷を捨てて敢えて街にいなければならない理由がある、けど故郷への想いまでは捨てることができない、という気持ちを歌った曲だと思いました。

と、いつものように歌詞の解釈になってしまいましたが、私の感想は「このひと歌上手いなあ」に尽きるのです。

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 ファンの中でも人気の高い名曲である。もちろん私も好きな曲である。
「街に 街に挨拶を」と「ネオンサインでは燃やせない」のあとの余韻がよい。積もり積もった思いが諦めに変わるというか、退路を断って迷いを捨てるというか、ここには吹っ切れた感じがある。
 それから「ふるさとは 走り続けた ホームの果て」と、続く「叩き続けた 窓ガラスの果て」の字余り感がみゆき節である。メロディに乗り切らなかった言葉の数が、そのまま汽車に乗り切らなかったふるさとへの思いと重なる。
 さらに、これは意図した掛詞なのか定かではないが、「ふるさと行きの乗車券」が「ふるさと雪の乗車券」に聴こえるのが意味深い。雪は「はかなく解けてしまうもの」であり「白く汚れのないもの」であり「季節が来れば定期的に降り積もるもの」である。中島みゆきのふるさとが雪の多い北海道であることを思えば、「雪」に特別な思いを込めるのも、不思議ではない。

今年もホームには帰省客やらが多いだろうな。

ぎゅうぎゅう詰めのなか帰るとするか~。

「故郷への想いが~」とか言っている側からあっさり「帰る」と書く、ラのコメントは相変わらず素敵だ。俺も明日帰省するけど。
思えば在来線であっさり帰れる位置に居て、故郷を捨てた訳でもなく、かといって特に大事にもしていない中途半端な俺にはこの歌の切なさは真には理解できないのだろう。
中島みゆきは故郷を捨てた人なのだろうか。捨ててなきゃ望郷の歌を書いてはいけないとは思わないが。

 覇龍社会さんともあろう方が、ラさんのコメントに引き摺られてしまってないかい? この曲でいう「帰る」は、一時的な帰省を意味しないんじゃないか?
「帰れない」のが「物理的理由ではない」のだとしたら、やっぱり「ふるさと」も「物理的なふるさと」ではないと思う。いわゆる「心のふるさと」なんだよな。
 中島みゆきだって盆と正月には実家に戻って、あったかい部屋でアイスクリームを食べていたような気がする。むしろ覇龍社会さんに似た心情からこの曲は生まれたのかもしれない。
 ラさんは窓の中で笑う「帰りびと」なんだよな、今の時点では。けど、意外に繊細なラさんこそが「ホームにて」な心境を一番良く味わっているんじゃないかと、私は睨んでいる。

 中島みゆきの「故郷」に対する思いは他の曲でもたくさん見られるけど、どれも一癖あるから、その都度考えていくしかないでしょう。

私が以前住んでいた街に、夜行列車が停まる駅がありました。

上りの急行が1時頃、下りが3時頃で、20分くらい停まっていました。客車では冷暖房をまかなう発電機が大きな音をたて、それを引っ張る機関車も、抱えた機器を冷やす送風機が唸り、騒がしい列車でした。
客車に入ると別の世界がありました。多くは遠い距離を行く人たちでした。みな座席で眠っており動く人はなく、人の寝室に忍び込んだようで身の置き所がない気分でした。

この歌詞のように、発車を告げるアナウンスが、夜中にもかかわらず駅の外へもなされていました。
夜行列車が廃止されて20年以上経ちますがが、この歌を聴くと当時の様子がよみがえります。「町中に告げる」のところが特に…

駅長が街中に叫ぶのではなく、主人公の心の中に
もう一人の自分が叫んでいる(帰れるのか?
帰れないのか?と)
迷っている気持ちが(ドアは閉まりかけて)と中途半端。一旦は街に残ると挨拶する(ドアは閉まる)
でも又ドアは閉まりかけてしまう。
最後まで揺れ動く自分の心の中を表現していると
感じます。

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